本を読む習慣は、学力と人格の二つの柱を磨きあげます。
スピードを鍛えれば、最近よく東大や慶應の問題でも見受けられるスピードを試すテストでも重宝します。 特に慶應の小論文はどれだけ本を読んでいるかという見識で、合否が決まると言っても過言ではない内容が出題されます。他の大学の小論文も本をたくさん読んでいれば、大きく差をつけ高得点を狙う事も可能です。
このようなテストの面だけではなく、最近の子供の傾向として恐ろしく人格的な成長が見られない というものがあるそうです。
そのひとつの理由は『読書をしていない』というものです。 いくら東大に合格しても、傲慢で礼儀を知らず、人に対する 情けのない人間になってしまえば、世の中の脚光を浴びても 犯罪者になりニュースで毎日のように報道されるという悲劇にも つながります。最近日本で現実にあったことです。能力があったのに、ほんの少しのモラルでうまくいかなかったケースとして学ぶ事ができると私は考えています。
速読ができるようになっても、短期的にはすぐに学力が上がるという事はほとんどありません。 これは誤解の多い部分です。 しかし、速読ができれば、記憶の効率も高まります。 そこで、必然的に学力も長い目でみれば底上げされてきます。 また速読は特殊な頭の使い方をする為に、能力開発につながります。 本を一日に何冊も読むことができるようになれば 一生の財産になるでしょう。
なぜならば、たった一冊の本が人生を変える事があるからです。 本をたくさん読む人は、たくさんの人生の転機を手にいれます。 多くの人生の失敗を、他の人の失敗から学びます。 多くの礼節の大切さを、他の事例から学びます。 多くの研究対象の楽しさを、本の事例から学びます。 速読はこのように直接ではなく、間接的に役立つ事が多い技術です。
私自身の経験をお話しますと、私はたった一冊の本がきっかけで 慶應にダブル合格できました。 今思えば、その本が人生の転機だったのです。 そしてその転機になったお礼として、今度は私自身が今の時代に 通用する受験対策用の本を執筆しました。 それが、『自動記憶勉強法』です。このように、速読は人生の転機になるような本にたくさん出会う 事ができるようになる不可欠の技術と言えます。
直接的には関係ないのかというと、決してそんな事はなく、応用技になりますが、学力に関して言えば、速読は、勉強の効率アップの奥の手とも言える技術です。