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そもそも教育というのは子供の為であり、大人の為ではない。将来の日本経済が
長期的に低迷して困るのは私たちではなく、子供たちである。

1980年代の日本経済礼賛論はその経営方針を論拠としていたが、もしかすれば
教育が良かったのかもしれない。


二つ目の心のゆとりとは何だろうか?
心のゆとりとは、教える事を少なくする事で得られるものではない。
記憶量を減らす事で得られるものではないということである。
気持ちや心の余裕とは、希望がある時に生まれるものだ。
ある心理学者が、『絶望とは自分がやってもやらなくても同じだと感じる時に生じ、希望とは、自分が努力すれば
報われると思った時に感じる感情である』
と言っている。

しかし、今の日本の社会の現実はどうか?
公的な教育の減少は、貧困層と言われる所得の少ない世帯を直撃している。

子供は減少した時間数の中で速度だけが上がった授業についていく事ができず、その結果自分が取り残されることにおびえながら、塾にすがるようになっている。

(時間数が減った為に、昔の中学生が教えてもらっていた内容を今の小学生は少ない時間数で教えられている)

この現状は、明らかに、反ゆとり教育である。心のゆとりは減少してしまった。塾に行く事ができない貧困層の家庭の
子供はもし学校の授業に完全に取り残されれば、絶望に似た感情を持つだろう。


教育の配給的な上から見下ろすような態度での政策ではなく、子供の希望をかなえる事ができる社会と教育のあり方を模索する事が、重要ではないだろうか?

子供が希望を十分に持ったまま自発的に学習することができればもっと日本の国力も結果として増加するはずだ。
国際経済の圧力の中でボトムアップ型の経済発展ができるだろう。


以上の事から私は大量に記憶する技術を提供する事は、心のゆとり(希望)と、創造性の両方を
若い人たちに結果として提供する事になると考えている。


あとがき・・・のようなもの


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     ディジシステム 代表 牛山 恭範  


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