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昇進試験の対策は何がいいでしょうか?という質問に対する答え

(ある方に送ったメールの内容を貼り付けておきます。)

こんばんは。

牛山です。

出先で仕事をしていましたので、そのついでに

ここからメールをお送りします。

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●有効な対策について

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《※注意点 前提条件》

有効な対策を述べるには、前提条件が必要です。

条件が違えば、主張はクルクル変わります。

どういう能力を測りたいのか?についての認識がズレていると、的外れな対策になってしまいます。

マイクロソフトがフェルミ推定を用意しているのも問題発見能力、問題解決能力を見る為です。もしこの昇進試験でこれらの能力を試されているとしたら、言いにくい事ですが、いくら経営論文を読む数を増やしても効果は薄いと言えるでしょう。


社会のテストや資格試験では知識量がものを言いますが、六法全書を一行目から最後まできっちり覚えているエリートが百貨店の売り場を作れるかといえば、それは疑問です。

&要するに商品を多く売るのはは問題解決能力です。

日々のお仕事で痛感されている事と思います。

上層部も同じように考えているとしたら・・・そうです。経営の知識が必要なわけではないということです。

ちらっと問題を拝見しましたが、これも答えの無い答えを探し出すような側面がありますので、問題解決能力については、求められていると考えてもいいかと思います。

評価基準については、勤め先の価値観によりますので、勤務されている方が一番推測しやすいかと思います。

ぜひ少し考えてみてください。


人材評価のテストで人材確保の方法を問うなど、意地悪なトンチクイズのような側面がありますね。

問題作成側の遊び心も見て取れます。

ある程度自由な発想、ユニークなアイディア、その意味で発想力も見られているかもしれません。

意見提示では少し飛び跳ねてもよさそうです。

ここまでのような作業を弊社の論文指導では出題者の意図を探るという表現で指導しています。

相手の求めるものを感じ取れなければ的外れな論述になる為です。相手が面白がって手のひらの上で転がしてくるようなタイプなら、逆にこちらがそれを利用するくらいの方が受かりやすいわけです。

近年はこういうタイプの問題が増えています。その理由は、問題解決には柔軟な思考や、豊かな発想力が必要だからです。

その力を見る為に、東大や慶應の試験でも漫画が出題されたりしたこともあります。

堅苦しく対策を立てていた人はパニックに陥ります。そここそが出題者の狙いで、そこでパニックになる人は評価したくないと考えているのです。

柔軟に考えて、物事に対処する力、適切に対処する力、情報が乱雑に氾濫していても確かな足がかりからより確実な論理思考ができる力、すなわち問題解決能力です。

こういうところは大きく見られていると考えて良さそうです。

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正確に考えていく場合にはまず前提条件をしっかりさせる必要があります。

例えば今回の問題もそうです。

少子高齢化だから人材が少ないという事はありえないわけで、人材はむしろ溢れているはずです。

日本の人口は少しずつしか少なくなっておらず、経済の規模だけが不況の影響で小さくなってきています。

少子高齢化は各年代別の人口比率を一言で表現しただけの言葉です。

マーケットの構成比率がこの人口比率であるとも言え、それと人材の話は別のはずです。

何をもって人材と評するのかは一概には言えませんが、少なくとも人材の最低基準、あるいは必要条件はこのマーケットの構成比率に応じて活躍できる人物と定義できそうです。

おじいさんやおばあさんの消費を活発にできる人と言い換える事ができるかもしれません。

ここで問題になってくるのは、向こう何年間の話なのかという点です。

ここでは即戦力について話しているように見えます。(ちょっと手元に問題がないので、記憶でしゃべっています。)

ここまで書くとそんなバカなという事になるかもしれないので、きちんと論理的に述べていく必要がありますが、ロジカルシンキングというのは屁理屈シンキングではないので、思考の足がかりは絶対に間違いの無い部分から
確実に言える部分を土台にする必要があります。

いくら人材がこうだと屁理屈や経営理論を並べても、実際におじいさんばかりの世の中で商品が売れなかったら倒産です。

おじいさんやおばあさんが、開店前に財布をもって200人列で並んでいたら、誰が何をしたのか、そんな風に考えるところからスタートするのも面白いかもしれません。


ここでは前提条件の話と、思考方法について少しだけお話しましたが、経営論文を読んでいくと、こういう思考方法になったかどうか、問題解決能力が高まるかどうか、少し考えてみて下さい。

あなたが各部下に期待している事、もっと各売り場の売上を現実に引き上げてみせろという期待と同じ期待を上層部にされているはずです。

つまりこれは問題解決能力を見られているということです。

ここまでが重要な前提条件です。この前提のもとに有効な対策だと考えられる

対策を4点記載してお送りします。


《対策1》

書き方を学ぶ

思考方法を学ぶ(ロジカルシンキングと非ロジカルシンキング)

《なぜそんな対策が有効なのか》

実は小論文試験というのは、知識を試すだけの試験ではない為です。

もし知識量で昇進させたければ、空所補充の穴埋め問題が出されるはずです。

マイクロソフトなどでも知識量が多いエリートが必ずしも優秀な働きをしないという判断からフェルニ推定と呼ばれる頭の良さを試す試験を用意しています。これは有名なお話なので、ご存知かもしれません。


このような総合的な知力を試される試験では、思考方法を訓練した人が有利です。

合格した方は抜け目無くこれらの思考力を強化していたのかもしれません。


知識面の補充で対策をした場合は、違う問題が出題された場合はアウトですが、思考力を強化していた場合は、何が出題されてもそれなりに対応できます。


ただ、ここで述べた事も実はそうならない側面があり、知識を補充した方が実は点数が低くなるということが頻繁にあります。

そんなバカなと思われるかもしれませんが、小論文を年間数百枚添削している経験から明らかな事です。

その理由は、思考そのものが自分の知識に引きづられる為だと私は考えています。本を多く読んでもそうならない人もいますが、中にはそうなる人もいます。

分析、思考、論述の3段階の中で、分析段階から分析が引きづられる人もいます。

思考がずれる人もいます。論述だけずれる人というのはあまりいませんが、ネタを仕込んで切り抜ける考えだった人は論述だけが引きづられるという奇妙な現象がおきます。


ビジネスブレークスルー大学の学長でも有名な大前氏は、スタンフォードで有名なフレームワークの思考をバッサリ否定している

ほどです。スタンフォードの学生はカンカンらしいですが・・・

その理由を大前氏は述べていましたが、同じようなことを彼は言っていました。

つまりそのフレームワークでしか考えられなくなる為に逆に思考できる幅が狭まるというような意見です。

柔軟ではなく堅い思考になります。もちろんなんらかの理論や知見、フレームワークはモノゴトを整理して思考する際には有効に

働く事も多いかと思います。しかし知識偏重になると、それらの思考フレームワークが絶対化してくる危険性はあるかと思います。

当然間違った判断につながります。


分析力や思考力や論述力を磨くには様々なテクニックや重要な考え方があります。

有効な対策の一つは書き方、思考方法などを学ぶことです。

弊社の教材で言いますと、7日間プログラムがこれに該当します。

7日間プログラムの説明はこちら



さらに上級レベルでも対処したい場合は慶応大学専用小論文という講座を受講されるのも手です。

慶應大学専用小論文の説明はこちら


大学院受験レベル、それ以上という内容を希望の方には、いいかもしれません。

ただし慶應大学に特化した情報を話していますので、その部分は全くお役立ていただけないかと思います。

慶應大学専用という名前がついていますが、実際の内容は、論文試験にどう対応するのか、どう考えてどう書くのかという内容です。

社会人の方から大人がロジカルシンキングの研修で受講してもいい内容とのコメントが届いています。


《対策2》

対策の二つ目は添削です。誰でもいいので見てもらう事をお薦めします。

弊社で対応も可能です。


《対策3》

素直な心になる練習をする。

ここでいう素直さというのは、ちょうど松下幸之助氏が言う素直さと同じような意味合いです。

なぜこんな事が大切なのかと言いますと素直さと成長の間には大きな相関関係があるからです。

教育関係の仕事をする人は痛感する事です。今現在次長への昇進試験を受験されているという事は、会社で重要な地位にあるということだと思います。

多くの部下がおり何年も責任のある仕事をしてきた自負があるかと思います。

実はこの自信が曲者です。自信があればあるほど難しくなります。

素直さと成長に大きな関係があると言ったのは、例えば13年間連続日本一を排出した原田先生、オリンピック金メダリストの古雅選手、社員教育の研修会社社長などです。

私もそう感じています。文章の添削を受ける時、自分には学ぶべきことなどないと感じてなかなか思考訓練を受けにくい時、新しいやり方を知った時、自分とは違う考えの人がいる事を知ったとき、他の人と意見が対立した時、

自分の意見を曲げるのではなくて、他の人の意見を根拠を聞きだした上で比重で受け取る、イメージを自分の脳に加えるような思考方法が素直な情報の受け取り方です。

実はこのような思考方法は、正確な思考をする時にも役立ちます。

さて、小論文の対策を聞いて、このような事が大切などというのは馬鹿げた意見に聞こえるかもしれませんが、今まで多くの部下を指導してきたご経験があれば分るかと思います。

メキメキ売り場作りがうまくなった子や、接客やセールスが短期間にうまくなった子は素直だったのではないかと思います。

私の経験から言えば、短期間に急激に成長した子で素直ではない人はただのひとりもいませんでした。

情報のシャットアウトは自分が変わらない事と=なので、その人に一切の変化が起きない為です。


《対策4》


本を大量に読む。

本を大量に読むことで判断能力が引きあがるのは、上記1と3がある場合です。

その場合は読んだ本に比例して判断能力が引きあがっていきます。

3が無い場合は、本は勝ち負けのツールになります。

東京大学の名誉教授の意見と大前研一先生の意見と対立する人の意見は負け。

大前先生の意見が正しくそれ以外は正しくない。という風になりますので、実質その分野については1冊しか本を読んでいないのと同じになります。

上記1と3に気をつけた場合は大きな効果がある対策になります。


《模範論文の乱読について》


私はお薦めしません。

その理由は、いくつかありますが、大きな理由の一つは間違っている事が多い為です。

模範解答なら間違いないだろうというのは、大きな勘違いで実際には、解答例は論文のスタンダードな書き方から外れていたり、ロジカルでもなんでもなかったり、設問の要求に答えていないなど、論外のケースがたくさんあります。

その他のお薦めしない理由は、表現力以外の力がつかない為です。

思考力も分析力も高まりません。思考してもらったものと分析してもらったものを読むだけだからです。

もしも今回の昇進試験が文章表現力試験なのであれば、表現力を磨く為の読書には意味があります。しかしそれはこの試験のねらいではないはずです。


以上、ご質問への答えとなります。

失礼な点も多々あったかもしれませんが、ズバリお答えする事が試験合格に有効だと考えた為です。

ご容赦いただければ幸いです。

ご成功をお祈り致します。

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