もしないのならば、いったいどうして添削ができるのか?
あなたが採点官なら、添削する事ができるだろうか?

できないよね?

これは当たり前の事。しかし最も点数を確保して合格するには大切な事だろう。

ここまでで、小論文とは何か?という事について解説した。

では、対策はどうすればいいのだろうか?

まさしくそこが、ポイントだね。
ここがこのウェブブックの第二の山場だ。

なぜだと思う?
ほとんどの人が、間違った小論文対策をしているからだ。
■新聞を読む。
■いきなり書く
■形を勉強して終わり

小論文を、何か、社会系の勉強と勘違いして、一生懸命丸暗記。

いいかな?こういうマニュアル人間がイヤだから大学側は小論文を
用意しているんだ。
考えてごらん。マニュアル暗記100%!!いっくらでもボク覚えられます!!
こんなにガッチリやってきました!!

こういう学生は、将来考える能力や自発性に欠けるんではないか?
こういう疑問があるだろう。

慶應義塾が小論文に日本の大学で一番力を入れているのは
(配点が大きいという事)
このような理由からだと私は考えている。
はっきりと言おう。

丸暗記など小論文では、やってもいいが、決定打にはならない。
これだけで対応しようとする学生が欲しくないから小論文を用意しているのだ。

だから少ししかするな!!と強烈に警告しておく。
そんな学生が欲しいなら、日本史で最高の得点をマークするように試験を設定すれば
いくらでもとれるだろう。

ではどうして丸暗記をしてはいけないのかを説明したい。
それは、小論文ではいわゆる思い出す事ができる記憶だけを使わないからだ。
それ以外の、その分野に関する深い見識を持っている事が大切なのである。

(私は、技術習得の専門家であり、記憶には詳しくなければならない)

小論文では考える力を問われていると思うかもしれない。

しかし、真実を言えば、【考える下地】を作る事を要求されているのである。
逆に言えばこの下地があればいくらでも考える事ができるし、
浅い薄っぺらい事だけを書かなくて済む可能性が飛躍的に高まる。

分かるかな?もちろん私がウェブBOOKや書籍に書いている通り、
考えるためにはたくさんの記憶を必要とする。
だから、大量に記憶するという事は、考える事を助ける。

し・か・し・それは全てではない。

つまり、助けるだけであり、それさえすれば考える事は万全だ!というわけでは
もちろん無いという事だ。


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