何が変わったのか?高度に情報化社会になる事によって、お金持ちとそうでないものの学習環境の違いが過激になってきたということです。 予備校も、塾も個別指導も受験競争の為のさまざまな情報も、お金を持っている方がより多く手に入りやすくなった為に、親の経済力に正比例した学歴社会が形成されつつあるという事です。 それが格差の固定と呼ばれる階級社会の社会問題です。
○人に一人が当社の生徒ですというコピーは言い換えれば、お金持ちばかりが、当社のクライアントです。 というのとまったく代わりがありません。データの読み方は裏から見れば別の表情が見えるもの。 これが統計学の面白いところですが、詭弁を作りやすい恐ろしいところでもあります。
これには解決策があります。後でお話しましょう。難関と言われる大学の試験問題もさんざん分析した私ですが、知恵を絞れば、打開策はあるものです。お金をかけさえすればやりやすくなる側面があるのが試験対策ですが、本質を突けば非常にカンタンに突破できるのです。 お金をなるべくかけないでも、同じように対策を立てる事も十分可能です。
上の部分で説明したのはカンタンに言えば下のイラストのような世の中になっています、という事です。
もう一つの変化は考える型の教育が賛美されつつある変化です。世界の学力テストでの結果のごく一部を鬼の首をとったように持ち上げて、たった一つのデータから結論を急ぐ、あまりにも安直な主張と牛山は見ていますが、これが試験に反映されつつあるのも現実です。しかし、割合としては全体の5~多くて20%です。
考える事を重視する考えは今に始まったことではなく、何十年も昔から試験のテストはそのように作られてきました。重要なのは恐らくは大学受験で最も考えさせられるとイメージできる東大の医学部の試験突破者が、とにかく覚えろと言っている点です。それでもご不安があるかと思います。 この対策は後で述べます。
もう一つの見過ごせない環境の変化が日本にはあります。
『子供がゲームばかりしてぜんぜん勉強しないんです・・・』
ある保護者の方からの相談です。
何が悩みかと言うと、子供が遊ぶばかりして、学校の成績が良くないという事なのです。 もしかすると、このままでは大人になってもゲームばかり して、きちんとした職にもつけないのではないかという不安があるというのです。
これはもっともな不安です。世の中には占いにはまる方が多いものですが、 占いをせずとも、将来を占う事は比較的簡単です。 今、どのような状態に子供があり、何をしているかで、将来は予想できるものです。
もちろんある日突然、野球を好きになり、練習をがんばり、 メジャーリーグで活躍するようになるかもしれません。
しかし、みなさんが感じているように、あまりそういう事は無いようです。 今スポーツの世界で活躍している選手のほとんどが、早い時期から将来を意識し、レベルの高い練習か、きつい練習のどちらかを実行しているか、両方とも実行しています。
つまり、なるべく早い段階でなんらかの手を打っている人が、 将来の大人になる時期に大きな花を咲かせているということです。 今やハリウッドスター並みの人気を誇るイチロー選手は小学校3年生から毎日欠かさずバッティングセンターに行っていたそうです。
それに対して・・・・
私が多くの方の相談を受けていて、非常に困ることはただひとつです。 大学受験まであと残り一ヶ月になって
『助けてください』と言われることです。
私は、速読をはじめとして、英語の短期間習得、高速大量記憶という、一連の高速学習には日本でも最も詳しい部類の人間ですが、 残り一ヶ月しか無いのに、慶應に合格させてくださいと言われても、 正直無理です。
もし電話をかけてくるのが、半年前なら、慶應でも早稲田でも 合格させる事ができました。2年なら東大も合格可能です。 そんなことは無理とか、ウチの子は・・・なんて考えていないでしょうか? しかし、正直な事をお話すると試験というのは、仕組みが分かってしまえば非常に簡単な もので、いかに覚えるかというただそれだけのゲームだという側面が強いのです。
ではいったいどうすればいいのでしょうか?