このページは拙著『自動記憶勉強法』にも書いた、私牛山の専門分野のお話ですので、アドバイスを聞きたいというご希望がある場合だけお読みください。ご希望が無い場合は一番下の次へのボタンを押してください。
どんどん勉強をできるようになる4つの理由とは?
もし子供が夢中になっているのであれば、例えゲームのようなものであっても、無理に取り上げるべきではないと、私は考えています。 これは、子供と大人の信頼関係を壊すだけではなく、大きな心理的な トラウマとなって子供の心にこの出来事が残るでしょう。 夢中になっているものを無理に取り上げ、勉強を強制しても、 それに素直に子供は従うでしょうか? 表面的には従っても、心の中では反発の感情が芽生えている事例が多いようです。 テレビドラマでよくある医者になりたくない医者の息子という典型的なパターンは、現実によくあるからこそドラマにもなっている様です。
このような事態を回避するのに重要なのは、あなたもきっとうまく日ごろ行っているように、子供が納得する提案をきちんとすることです。 これはアメリカのような国では一般的ですが、まだまだ日本では 『大人の言うことには黙って従え』という方式の教育が多く、 そのことで大人も子供も双方が損をしているというケースが目立ちます。
これからご紹介するのはあくまで一例です。フンイキだけ感じ取って実行してみてください。
保護者『ゲーム好き?』
子『うん、好き』
保護者『じゃあもっと将来もたくさんしたいと思う?』
子『うーん、したいかなぁ』
保護者『そうか、じゃあもっと勉強もしないといけないな』
子『なんで?』
保護者『勉強していないと、ゲームを将来買えないし、生活でも困るようになるぞー』
子『だって勉強つまらないもん』
保護者『面白くなる方法があるよ。ゲームをしながら覚える方法。ちょっとズルいみたいだけど
効果的だぞ。成績が上がったら、おまえが好きな女の子にもモテるようになるぞー』
子『・・・・(ホントに?)・・・』
保護者『いいか、今はまだ勉強ができるやつがもてたりはしないかもしれないけど、
だんだん大人になるにつれて、以外にも勉強ができるやつがモテたりするように
この世の中はなってるんだぞ。例えばな・・・』
子『フンフンなるほどー』
バカバカしいと思われた方は他の依頼者とのメールのやり取りをこちらに掲載していますので 読んでみてください。世の中にはいろいろな悩みを抱えたお母さんがいます。
子供は興味が無いように見えても実は、興味シンシン。 勉強に関して重要な事は【本人が望んでいる】という事です。 これは絶対にはずせないポイントで、これをはずすと、子供はどんどん勉強嫌いになってしまいます。
どうすれば、子供が勉強を嫌いになってしまわないか? 親に押し付けられたと感じないか?
いくつか問題を解決する方法があるでしょうが、 そのひとつの解決策はズバリ、ゲームはしてもいいという許しを与える事です。(自動記憶勉強法はゲームをしながらでも学力が上がります。)
もちろん常にゲームをしていればいいというわけではありません。
ご存知の通り勉強には、つらい事でもがまんをしてやる事で向上するという重要な人間教育の側面があります。 がまんをできないようになってしまうと、ろくな大人にはなりません。 ガマンを覚えればそれは子供にとって大きな財産になります。何でも買い与えると、子供は大人になっても、少しのガマンができなかったり、社会ではガマンして努力する事でふんばる事ができるという重要な局面で楽な方に逃げるようになることもあるでしょう。 ですから、きちんと『やる時はやる』という感覚は必要です。それが子供の為にも回り道のように見えて、大きな幸せにつながります。
しかし、ここで極めて、重要な事実があります。
(よーーーしそうかぁ・・・それじゃあ、単にビシビシ厳しくいけばいい!子供をしごき、ムチ打つようにがんばらせれば、全てがうまくいく・)というように、考えてしまったり、とにかくがんばればいいんだと思うと、子供も大人も大きな間違いを犯し、どんどん人生をうまくいかせる方向からは遠ざかる事になります。
あなたが心のどこかで感じているように、求めるものが、『成績』や『合格』という現実の結果であるならば、単にビシビシといくだけではうまくいかない事が多いようです。
例を挙げましょう。
例えばスポーツの世界では、今の時代にスパルタなどやりません。 勝つ事を考えているコーチであれば、一見楽に見えるような練習であったとしても、積極的に行います。 選手の体調やコンディションを見て、必要とあれば、最新のトレーニング機材を使い、結果を出す為に最善の、トレーニングを行います。
私が中学生の時、母校は非常に陸上競技が強い事で有名でした。顧問の先生は、最新のトレーニングプログラムを非常によく研究し、生徒に合理的なトレーニングを与えていたのです。 多くの方は、インターハイに毎年出場し、優秀な結果を出す学校であると聞けば、さぞかし徹底的に生徒をしごき、練習はきつく、厳しく指導していると思うのではないでしょうか?
しかし、現実はその真逆です。
練習をする時、そのほとんどをニコニコしながら、しているのです。
そして、真剣に集中する時は集中しますが、多くの時間はなごやかな空気の中で行われます。
水を練習中に飲んではいけないという部もありましたが、練習中に水が欲しければ好きなだけ飲めばいいのです。 疲れたら休めばいいのです。
ここでの学びは何か?
ここでの学びとは、結果を出すには、厳しくすればするほどいいというわけではなく、練習はきつくすればするほどいいというわけではないという事です。
一つ重要な事を挙げるとすれば、毎日楽しく練習する事です。トレーニングには楽しくないものもあります。 それを楽しくするのです。
理想的な状態は、自分に夢や目標があり、その中でせかせかして異常なまでに、何かにとりつかれた様に行動しているのではなく、自然体で、せかせかせず、自分でがんばる時とガス抜きをしてリラックスした状態でがんばる時の調整ができるようになる事です。
多くの場合、『結果を出すにはとにかくがんばれ』と言われます。もちろん私もそう思います。 しかし、技術習得アドバイザーとして、強い選手や、結果を残した人を観察すると、このような人はほとんどいません。遊びという純粋な楽しみの時間も確保しながら、自分のがんばりをコントロールする人が、楽しみながら結果を残し、『至高の幸福』の瞬間を体験しているのです。 『はりのある人生』と一言で言えば言う事ができるでしょう。
もう一つ重要な事は、現実の生活で、得る事ができる【結果】です。 【いい結果】が出ればそれは自信につながり、次へのがんばりにつながります。 まず勉強の苦痛と負担を減らして、一度結果を出してみましょう。 それが一ヶ月ではたいした違いは無いかもしれません。しかしそれが 3ヶ月、半年、一年と続いた時、そこで得た力は大きな流れとなり、 その後の人生を左右するほどの力になります。
『勉強をやるかやらないかは、しょせん気持ちの問題だ!やればいいんだ!やれ!』と思う方もいらっしゃいます。これは正しいでしょう。しかしその逆に、人間は動物であり、自分が住んでいる環境の影響を誰でも例外なく受けるという事も事実なのです。つまり、本人に責任は無いと言っても過言ではないほど、行動が決まってしまうという側面があります。この事は拙著『自動記憶勉強法』に詳しく書きました。このような理由がある為に、刑法では、責任能力の欠如などという理由で裁判で無罪になる事があるのです。詳しく書けば紙面が足りないので書きませんが、子供になんの責任も無いのにゲームをしてしまう可能性が、現代の子供にはあるという事です。これをうまくコントロールできる事が問題の対策になります。
勉強に関して情報を探す時、何が正しいのかと考え始めると重要な判断ができなくなります。 理由はカンタンです。状況によって何が正しいかは常にくるくる変わるのがこの世界だからです。 誰にとっても違いのない真実とは、どのような比重で重要なのかという点です。
(拙著自動記憶勉強法 比重思考のススメより抜粋)
今の時代の試験に対応できるようになるには・・・
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敏腕コンサルタント
田中先生
《略歴》
東京大学経済学部卒業後、
東京銀行・外務省などを経て
現在コンサルタントとして活動