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小論文は、他の科目と決定的に違う。
どう違うのか?
正解が一つではない。

そして正解が無いのか?というと
そうではなく正解があるのである。

正解があるけど一つではない・・・という事は
正解の方向性があるが、答は漠然としていて、ある程度の範囲がある。

これはバットの振り方やピッチングに似ているかもしれない。

そして、正解が無いが故に、正しいアドバイスが非常に重要なのである。
例えば、バットの素振りをコーチが指導する場合と、同級生が指摘する場合では、成長の度合いが違ったものになる。

同級生が、『おまえもうちょっとバット振る時に、大振りにならないようにした方がいいよ』というのと、
打撃のコーチが、『もうちょっとバットを短く持って、玉を良く見て集中してごらん』というのとでは、
うまくいくようになる確率がまるで違う。

例えば以下の様に現実には添削時に全く点数の上がり方が違う。
以下の内容はメールマガジンで提供している内容である。
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2009年度 慶応義塾大学 総合政策学部 入試問題添削



こんにちは。
牛山です。


今日は日曜だったのですが、添削をしていました。
慶應大学の総合政策学部の過去問題ですね。

膨大な量の資料を読み解く力が求められる問題です。

これは知識ではなくて知性が求められ同時に成熟した
知性が求められる問題です。

いかにも慶應大学らしい問題です。
そして、飛び跳ねた力を見せることができる人はかなり
飛び跳ねた実力を披露できるタイプの問題になっています。


慶應の総合政策学部出身で面白い活躍をしている人と
言うと、出版コンサルタントとして活動している土井さん
という方がいるのですが、完全に知性で勝負タイプの
人ですね。



今回添削していて痛感した事は設問に答えないと大きく
減点されるという事です。



設問に答えていない小論文って多いんです。
実はこの年の赤本の答えもそうですね。

設問の内容は座標空間を作った理由を述べよ
とあるにもかかわらず、理由を述べていなくて、
分析内容を述べているんですから、あからさまな減点です。

これは同じようでも全く違います。
論点が違うという事なんです。


この年の問題は自民党と民主党のそれぞれのマニュフェストを
評価するという問題です。

その大元の評価基準を聞いてきているんです。
この問題は。

多くの評価基準が存在する中であなたがこのマニュフェストを
見て、多くのデータがありますが、どれを重視するのかその理由を述べなさい。
なぜその基準で評価する事が重要だと思っているのですか?

というのがこの設問を言い換えた場合の答えなんです。
ここに設問の要求があるんですよ。



小論文の添削というのは誰に頼んでも同じとインターネット
で書き込みがありましたが、多くの生徒が100%絶対確実と
思い込んでいる赤本や予備校の解答例でもあからさまなミスが
あるんですから、同じなわけないでしょうっていう話
なんですが、そう思っている人もいるようですね。

これは残念な点です。


今回のケースで言えば、出版されている赤本の解答例は
その意味で点数が半分でもおかしくはないでしょう。

設問の要求に答えていない為です。

今日の添削ではこの後に改善点をいくつか取り上げました。
この改善点は、点数がアップするポイントのことですから、
次から同じようなミスをしなければそれだけ点数が上がるという
事です。

それと同時にこういう問題が出た時の解答指針を提供します。

これも点数アップのポイントになっているわけです。

また、ディジシステムの文和会では、思考方法や情報収集方法に
ついてもアドバイスします。

小論文というのはいかに書くかで勝負が決まっているのではなくて
その前の思考の段階で勝負がついているんです。

今回取り上げた慶應大学の2009年度の問題についての話は単なる
ノウハウですが、そういったハウツー以前の重要な問題が構造的に
存在しているんですね。

それを解決せずしていかに点数を伸ばす事ができるでしょうか?

もちろんできません。
今回のメルマガでは取り上げていない解答レベルを引き上げるノウハウも
添削の時には提供しています。


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音楽に例えてみよう。

ラップを口ずさむのに、『音を良く聞いて、○○っていうアーティストみたいに歌うんだよ』と同級生が言うのと、
本物のHIPHOPのアーティストが、『からだを動かしながら、音に乗るように歌ってごらん』というのでは、
また違った結果になるだろう。

このように正解が一つではない、感性や感覚が大きくものをいう世界では、
ちょっとした指導の内容で、ぎゅーんと実力がアップする事がよくある。

そして、いい指導が有効な理由はもう一つある。
私の拙著【牛山の小論文講義】の中でも書いたように、だいたいの正解が小論文にはある。

(2008年2月出版予定)

これがもう一つの『指導内容が点数を一気にあげる』理由だ。

この正解が、よく分かっている人に見てもらった場合、点数は上がり易くなる。












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