プチBOOK
牛山 恭範 執筆
速読というものが難しくてスケールが大きい
壮大なものだと多くの人がマインドコントロールのように
錯覚させられている。
速読の習得段階別グラフを見たい
私が
『速読は2時間で習得できます!』
と言うと、まず疑われる。
どのくらい疑われるかというと、ある女性のお客様の手紙によると、
アダルトビデオと同じくらいうさんくさいものらしい。
世間の速読に対する目というのはこんなにヒドイのか!
私は思ったものである。正直ショックだった。
速読も要するに技術であって、できるようになれば空気を吸うぐらいに自然な事で
なんていう事はないにも関わらず超人的なイメージを与えられている。
今の時代、小学生低学年でも速読ができるようになっているのに、
本当に自分が・・・
とか
めちゃくちゃにスゴイ指導がきっと必要なんだ・・・
ともしあなたが思っているなら、それは速読がとんでもなく特別なものだと思い込まされたのだ。
誰にそう思い込まされたのかは分からないが、きっと思い当たるフシがあるはずだ。
そう思い込ませると都合がいい人物によってではないだろうか?
速読は誰でもできるようになる。人間にとって当たり前の目と脳の機能を
使えるようになればいいのだ。特別な技術ではない。
(この女性のお客様は、雲の上の存在だった速読ができるようになった
と喜びの手紙をくれたのです。)
この手紙の『雲の上の存在』という言葉が全てを表しているが、私はこれを読んだ時、
(そうじゃろ?!そうじゃろ?!勘違いなんじゃって!)注※岡山弁
訳(そうですよね?そうですよね?勘違いなんですって!)
と思ったものだ。
速読面での私の実績はたいしたものではないかもしれない。
しかし、よくある自社で計測しました・・・
という○倍で読めるように・・・
というものよりは信憑性があると感じてもらえるはずだ。
それは別名 情報処理テストとも言われる慶応大学のSFC
と言われる学部のテストだ。
ここの小論文はむちゃくちゃである。
普通の大学は小論文なら一つかせいぜい二つの文章を読ませる。
そして、論点を整理して、それを踏まえた上で自由にあなたの意見
を書きなさいというようなところだ。
しかし慶應のSFCではヒドイ年には17個くらいの文章が出てき
て、これらを読んだ上で・・というような事を言ってくる。
試験時間は1時間半なので、ゆっくり読むとそれだけで試験時間がほぼ終了となる。
1000文字と500文字の二つの文章をそれらをふまえて書かなければならないので30分で読まなければならない。残りの60分で書く。この30分という目安は有名なので、30分を経過したところで、急にカリカリと鉛筆の音が鳴り響き始める。
顔を動かさずに右の女の子を見たら、明らかに呆然とした雰囲気だった。
この試験はこの30分で何が理解できたか?が重要だ。
(速読は理解する事ばかり重視しないのに、逆に深く理解できるという矛盾がある。表面的な浅い理解ではなくて、全体を観る深い理解を得る事ができる側面もある。でも理解力はイモ虫の読書と全てが同等ではない。ここが伝えにくいところだ。)
完全に生徒の情報処理能力を見ているのである。 次へススム