議論の本質に迫らなくてもいい

こんにちは。

牛山です。

議論の本質に迫らなければならないと言われました

 

「とある受験生」が、SFCの過去問題を解いて、「とある人」にそれを見てもらい、

議論の本質に迫ることができていない

とアドバイスを受けたことがあるそうです。

 

私はこのエピソードを聞いた時に大きな違和感がありました。

 

なぜならば・・・・

そもそも議論の本質を問う問題は最近出ていない

 

そもそも、以下のようなことが言えると思います。

1.そもそも慶應SFCで議論力が問われるのは総合政策が多い

2.総合政策の近年の問題は、説明問題が主体

3.研究力があれば解ける問題ばかりが出題されている

 

それなのに、小論文だからといって、何やら議論を深めるようなことが絶対に必要などと、あなたは思っていませんか?

 

「SFCが求めているもの」を表現できていない?

こんな意見も聞いたことがあります。

「SFCが求めているものを表現できていないからこの答案はダメ。」

これもちょっと気持ち悪いものを感じました。

 

SFCが求めているものと考えるのではなく、環境情報が求めているものと

総合政策が求めているものを考える必要があります。

アドミッションポリシーで述べられているように、この2つは厳然と違います。

学べるものが一緒なので求めている人材が同じという意見もあるようですが、

学べるものが同じだからといって、人材を2種類求めないということにはなりません。

事実2つの学部を慶應は用意し、2つの学部を分け、2つの学部のアドミッションポリシーを用意

しています。

一つでもいいかもしれないのになぜ2つにしているのでしょうか。

問題解決には、大きく2種類のアプローチがあり、それぞれ活躍する人材は

違うからです。

 

環境情報と総合政策が求めるもの

こちらに書きましたので見ておきましょう。

逆転合格を可能にする慶應SFC小論文対策<前編>

 

環境情報は構想力があるか、事前準備があるかで決まります。

総合政策は、研究力があるかどうかで決まります。あとはプラスアルファの事前準備です。

 

この2つの違いを認識していない人が非常に多いのですね。

この場合どうなるでしょうか。

本当にセンスがいい人しか受かりません。

あらゆる対策が空回りしてしまうからです。

 

求めているものという考えはざっくりすぎて使えない

求めているものなどと考えるとざっくりすぎて意味がありません。

すぐにSFCが発表しているアドミッションポリシーを熟読してください。

それが求めているものです。

大学が公言しているフェアな入試です。

その求めているアドミッションポリシーの内容をテストするのが小論文試験です。

どう設計して何を問うても、大学の自由です。

大学教授の勝手です。

そこを理解する必要があります。

構文にはめるのがうまい人を大学は欲しいわけではありません。

アドミッションポリシーにかなう人材が本気で欲しいなら構文解法だけにしか頼れない受験生は真っ先に不合格にしたいでしょう。

なぜなら、主体的な思考力が欲しいからです。

自分の頭で考える力がなく、考える意思もなく、その努力もせず、研究の準備もせず、好奇心もなく、ただ受かることだけを考えて、ネタを頭に暗記させて、構文にはめる人が欲しいなら、1科目入試になどしません。

そんなことをするくらいなら、科目数を増やす方がましです。

単なる「作文うまいひと大学」にしたいと考えて、SFCは設立されたわけではありません。

あなたはどんな未来の問題を解決するのか?

その意思があるのか?

意欲はあるのか?

努力しているのか?

感心はあるのか?

好奇心は旺盛か、

長時間長考できる思考体力はあるのか?

研究はできるのか?

その力を試したいわけです。

議論の本質に迫ることができているかどうかなど一種どうでもいいケースもあるので

試されていないのです。

 

議論型の問題が出た時も、議論の本質などという雲をつかむような概念が重要になっているわけではありません。

何が議論の本質なのかを考えよという問題は出るかもしれません。

また、そのキーワードは出るかもしれません。

そもそも、

議論の本質ってなんだという話で、非常に抽象的で、あいまいな概念です。

議論の本質に迫るではなく、視点がいいか、議論のレベルが高いかです。

それっぽい言葉で考えないことが大切です。

本質論というのは解釈論です。

従って人の数だけ本質があります。

また、はっきり言えば、議論の本質は感情です。

世界的なディベートの権威が述べている言葉です。

議論の本質というようなあいまいなもので採点はできません。

この人は、アイディアがあるのか、発想力は優れているか、ゼロベースで考えることができているか、議論の力は高いのか低いのか、このようなことが評価の対象になることはあるでしょう。

その上で、それらの一つ一つのスキルがある人が、高いレベルで指導ができるのです。

何も分からない人が議論の本質がどうのこうのと言うことはあるかもしれません。

 

そもそも環境情報はロジックが重要な問題はほとんど出ていない

環境情報は構想力を中心とした問題が良く出ています。

アドミッションポリシー通りです。

論理力が試されるのは総合政策の方です。

ほとんど過去問題はそうなっています。

足りないものを補うよりも、突出した力を持つ人が欲しいからそうしているのでしょう。

結局あれこれ詰め込んでも、試験の機能性が失われるだけです。

ところが、このような事情は大学にとってはどうでもいいことなのですが、

受験産業では別です。

環境情報もロジックが大切という指導理論が氾濫しています。

環境情報は世界規模で問題を解決するような人材が欲しいと言っています。

スティーブジョブズのような人間は一つのモデルでしょう。

この手の人は大きな問題解決の力を持っています。

しかし、スティーブジョブズは天才ですが、感性の人です。

だから昨年も物語を作れというロジックが中心ではない問題が出ています。

 

やり方が分かっているから間に合わせられる

対策の違いが分からない人は対策が空回りします。

空回りして受かるのは才能がある人だけです。

才能なしでも受かりたいなら、対策の違いを理解する必要があります。

理解するから今からでも間に合わせられるのです。

 

今からでも間に合わせる唯一の方法は、点数を伸ばすことです。

 

 

 

 

この記事を書いた人

牛山 恭範
牛山 恭範
・慶應義塾大学合格請負人
・スキルアップコンサルタント
・専門家集団Allaboutスキルアップの担当ガイド
・株式会社ディジシステム 代表取締役
・ヤフー(Yahoo)知恵袋 専門家回答者
・慶應大学進学専門塾『慶應クラス』主催者


慶應大学に確実かつ短期間で合格させる慶應義塾大学合格請負人。慶應義塾大学合格の要である、小論文と英語の成績を専門家として引き上げる為、理系を除く全学部への合格支援実績がある。(学部レベルだけに留まらず、慶應大学法科大学院へ合格に導く実績もある。)短期間で人を成長させる為の知見を活かし、教え子の小論文の成績を続々と全国10以内(TOP0,1%以内も存在する)に引き上げる事に成功。12月時点で2つの模試でE判定の生徒を2ヵ月後の本試験で慶應大合格に導く実績もある。技術習得の専門家として活動する為、英語力の引き上げを得意としており、予備校を1日も利用させずにお金をかけず、短期間で英語の偏差値を70以上にして、帰国子女以上の点数を取らせるなどの実績が多い。慶應大学合格支援実績多数。自分自身も技術習得の理論を応用した独自の学習法で、数万項目の記憶を頭に作り、慶應大学SFCにダブル合格する。(その手法の一部は自動記憶勉強法として出版)同大学在学中に起業し、現在株式会社ディジシステム代表取締役。より高い次元の小論文指導、小論文添削サービスを提供する為にも、世界最高の頭脳集団マッキンゼーアンドカンパニーの元日本、アジアTOP(日本支社長、アジア太平洋局長、日本支社会長)であった大前研一学長について師事を受ける。ビジネスブレークスルー大学大学院(Kenichi Ohmae Graduate School of Business)経営管理研究科修士課程修了。(MBA)スキルアップの知見を用いることで、牛山自身の能力が低いにも関わらず、同大学院において、『東大卒、東京大学医学部卒、京都大学卒、東大大学院卒(博士課程)、最難関国立大学卒、公認会計士、医師(旧帝大卒)、大学講師等エリートが多数在籍するクラス』(平均年齢35歳程度)において成績優秀者となる。個人の能力とは無関係に「思考・判断力」「多くの記憶作り」等で結果を出すことができるスキルアップコンサルタントとしてマスコミに注目される。(読売新聞・京都放送など)他の「もともと能力が高い高学歴な学習支援者」と違い、短期間(半年から1年)で、クライアントを成長させることが特徴。慶應合格のためのお得情報提供(出る、出た、出そう)ではなく、学力増加の原理と仕組みから根本的に対策を行う活動で奮闘中。現在、東京工業大学大学院博士後期課程在学。


【慶應進学支援に関する実績】
・慶應SFCダブル合格者6年連続輩出。(記録更新中)
・慶應大学3学部合格者ほぼ毎年輩出。
・慶應SFC総合政策学部全国模試小論文1位輩出。
・慶應SFC環境情報学部全国模試小論文1位輩出。(偏差値85以上)
・英語全国1位(2度)輩出、現代文全国1位輩出。
・慶應大学の小論文を1万点以上添削した経験あり。
・慶應関連書籍出版数日本一。 約30冊 (自社調べ)
・慶應関連メディア掲載数日本一。(自社調べ)
・三田の学部でも小論文全国1位輩出。(偏差値87.9)
・慶應4学部合格者(法・経・総・環)2年連続輩出。

【自分自身の論文テストに関する実績】
・自分自身も慶應SFC一発ダブル合格。(総・環)
・大学院在学中に、東大卒、東大院卒、東大医学部卒、東大博士課程修了者、京大卒、旧帝大卒の医師、国立大学出身の医師、ソウル大学卒業者などが在籍するクラスで成績優秀者になる。
・「問題発見」チームワークにて、最優秀チームに選ばれる。
・東工大博士課程在学。(長崎大学博士課程小論文試験において、約2時間で,約6000字書く試験で完答し、約9割の点数取得で合格。)

【出版書籍】
1.「自動記憶勉強法」(単著:2007年12月)

機材を用いたユニークな記憶方法について記述。同書は、その後、読売新聞記者の取材を受け、読売新聞全国版にて、8回連載される。(新聞記事あり。)


2.「小論文技術習得講義」(単著:2008年2月)

小論文の書き方、思考方法等を記載。意思決定方法、発想法などについて、感性を重視したアプローチを紹介。


3.「自動記憶勉強法 増補改訂版」(単著:2009年3月)

上記書籍改訂版。新しく章を書き直す。


4.~なぜ人は情報を集めて失敗するのか?~「目標達成論」(単著:2009年7月)

人の成長が起こる仕組みを3つの要素から説明することを試み、成長の原理を説いた書籍。


5.「小論文技術習得講義 増補改訂版」(単著:2009年11月)

小論文の書き方、思考方法等を記載。意思決定方法、発想法などについて、感性を重視したアプローチを紹介。


6.「自動記憶勉強法 改定3版」(単著:2011年4月)

上記書籍改訂版。新しく章を書き直す。


7.「勉強法最強化PROJECT」(共著:2011年6月)

学習本:弁護士・医師との共著。効果的な学習方法を戦略的に設計するための方法論を記載。同時に文系と理系の王道となる学習アプローチを記載。



8.「慶應大学絶対合格法」(単著:2011年9月)

慶應義塾大学に合格するための学習戦略を記載。心理学、言語学の研究結果等を踏まえ、効果的に学習を進めるアプローチを記載した。併願による合格確率を数学の独立施行の定理により確率計算し、理論上の合格率99%を実現するための考え方を紹介した。同書は、インターネットメディア「プレジデントファミリークラブ」で紹介される。その他、京都放送「ぽじぽじたまご」等のTV番組で紹介される。


9.~なぜ人は情報を集めて失敗するのか?~「目標達成論」 改定新版(単著:2011年11月)

人の成長が起こる仕組みを3つの要素から説明することを試み、成長の原理を説いた書籍。


10.「小論文技術習得講義 改定3版」(単著:2012年1月)

小論文の書き方、思考方法等を記載。意思決定方法、発想法などについて、感性を重視したアプローチを紹介。


11.「慶應小論文合格バイブル」(単著: 2012年5月)

慶應大学の入試問題を攻略するための小論文学習アプローチを問題解決学の手法を用いて記載。論理思考、意思決定法等を解説。同書は、インターネットメディアプレジデントファミリークラブで紹介される。


12.「機械的記憶法」(単著:2012年8月)

効果的な記憶方法を経営学の観点から考察した書籍。学習を「生産性」という観点からとらえ、生産性が高まる学習アプローチを生産管理、リスクマネジメント等の観点から考察した上で、記憶のアプローチを問題解決学で考察する。なぜ大量の記憶を人は実現できないのかという問題を扱い、問題を要素分解し、対処方法となる戦略軸を、ワークフロー化することで生産性を高める道を模索した。


13.「クラウド知的仕事術」(単著:2012年8月)

日々めまぐるしく変動するIT環境に適応するための考え方を記載。最新のデジタルデバイスなどを紹介し、ビジネスパーソンが知っておきたいティップスを紹介したティップス本。


14.「小論文技術習得講義 改訂4版」(単著:2013年4月)

小論文の書き方、思考方法等を記載。意思決定方法、発想法などについて、感性を重視したアプローチを紹介。


15.「小論文の教科書」(単著:2013年6月)

小論文には答えが無く、思考方法にも答えや正解が無いことを前提として、マッキンゼー流の思考アプローチを解説した小論文の思考方法解説書。考えることが軽視される風潮に警鐘を鳴らし、従来はネタ本が一般的であった小論文の分野において、思考する方法論をまとめた。論理思考の解説。


16.「速読暗記勉強法」(単著:2013年9月)

速読を用いた記憶方法を記載。ビジネスマン向けに情報処理のティップスを紹介した。インターネットメディア「ライフハッカー」でメディア掲載される。


17.「難関私大対策の急所」(単著:2014年1月)

受験生向けに京都大学を卒業し、岡山大学医学部に通う研修医と共に効果的であると考えられる学習アプローチを紹介。


18.「慶應大学絶対合格法」改定新版(単著:2014年3月)

上記書籍改訂版。新しく章を書き直す。


19.「慶應小論文合格バイブル」改訂版(単著:2014年8月)

上記書籍改訂版。新しく章を書き直す。(慶應大学受験で求められるスキル等を学部別にまとめる。)


20.「AO入試プレゼンテーション対策と合格法」(単著:2014年8月)

慶應SFCが行う『プレゼンテーション入試』対策を解説した書籍。MBAで学ぶプレゼン技法を主に慶應大学を受験する高校生に分かりやすく噛み砕いて解説。


21.「今からでも間にあわせる勉強法・受験法」(単著:2015年4月)

受験対策のティップスを紹介したティップス本。読解ストラテジー等で研究されている文章読解スキルを紹介。


22.「牛山の慶應小論文7ステップ対策」(単著:2016年4月)

慶應大学受験生向けの小論文問題解説書。具体的な問題の解き方、重要な背景知識の解説、データサイエンス系問題の練習問題等を収録。


23.「慶應小論文合格バイブル」改訂3版 (単著:2016年5月)

上記書籍改訂版。新しく章を書き直す。(学部別の小論文対策を詳細に解説する。)


24.「小論文技術習得講義」改訂5版 (単著:2016年10月)

上記書籍改訂版。新しく章を書き直す。


25.「小論の教科書」改訂新版 (単著:2016年12月)

上記書籍改訂版。縦書きを横書きにし、章を追加する。


26.「慶應大学絶対合格法」改訂3版 (単著:2017年1月)

上書籍改訂版。必要性が低い項を削除し、章を書き直す。


27.「慶應SFC小論文対策4つの秘訣合格法」(単著:2017年7月)

慶應義塾大学SFCの小論文試験対策について、有効な対策案を提示した実用本。



28.「牛山の慶應小論文7ステップ対策」改定新版(単著:2017年9月)

上記書籍改訂版。新しく章を書き直す。



29.「看護学部・医学部・看護就職試験小論文対策を10日間で完成させる本」(単著 2017年12月)

医学部・看護学部・看護師就職試験対策の小論文について、考え方、書き方を指南した学習参考書。



30.「慶應小論文合格バイブル」改定4版 (単著 2018年1月)

上記書籍の改訂版。小論文対策の章を分かりやすく書き直す。

【マスコミ掲載履歴】

・読売新聞(全国版)学ぼうのコーナーにて8回掲載(週間企画)
・京都放送 TV番組ポジぽじたまご 会社紹介 平成23年10月7日
・京都放送 TV番組ポジぽじたまご 平成23年11月4日放送
・産経関西 20年前とは変わった受験事情 平成23年12月9日
・産経関西 スキルアップコンサルタントが薦める新年対策本 平成23年12月21日
・TV番組ラボ+ 執筆書籍・会社紹介
・経済リポート 2012年10月10日 1425号
・経済リポート 2012年11月20日 1429号


〈マスコミ掲載履歴 『慶應大学に我が子を確実に合格させる教育法』プレジデントFamilyClub様〉

第1回:「従来の教育法では慶應に益々合格しにくくなる」
第2回:「慶應大学合格に必要な要素と中核」
第3回:「慶應大学合格に有効な受験対策(前編)」
第4回:「慶應大学合格に有効な受験対策(後編)」~「受け身の学習」から「攻めの学習」に変化させる~
第5回:「慶應小論文対策で失敗しないための根本的対策」
第6回:「信頼関係と素直な心で慶應受験に強くなる」
スピンオフ編:今からでも時間がなくても国立大学、慶應大学に我が子を合格させる方法
スピンオフ編:逆転合格を可能にする慶應SFC小論文対策<前編>
スピンオフ編:逆転合格を可能にする慶應SFC小論文対策<後編>
スピンオフ編:【英語】我が子を慶應大学に合格させる英語教育法
スピンオフ編:指導品質を高める「業界初の100%オンライン小論文添削システム」
スピンオフ編:志望校に合格しやすい「小論文添削サービス」選びの注意点
スピンオフ編:慶應SFCの小論文対策4つの秘訣合格法
スピンオフ編:「目標を達成する目標達成手帳のススメ」

合格実績一覧

慶應大学 総合政策・環境情報学部合格

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慶應大学総合政策学部 合格

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