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●速読は大量の読書を可能にする

本を読む習慣は、学力と人格の二つの柱を磨きあげます。

スピードを鍛えれば、最近よく東大や慶應の問題でも見受けられる
スピードを試すテストでも重宝します。
特に慶應の小論文はどれだけ本を読んでいるかという見識で、合否
が決まると言っても過言ではない内容が出題されます。他の大学の
小論文も本をたくさん読んでいれば、大きく差をつけ高得点を狙う事も可能です。

このようなテストの面だけではなく、最近の子供の傾向として恐ろし
く人格的な成長が見られないというものがあるそうです。

そのひとつの理由は『読書をしていない』というものです。
いくら東大に合格しても、傲慢で礼儀を知らず、人に対する
情けのない人間になってしまえば、世の中の脚光を浴びても
犯罪者になりニュースで毎日のように報道されるという悲劇にも
つながります。最近日本で現実にあったことです。能力があったのに、ほんの
少しのモラルでうまくいかなかったケースとして学ぶ事ができると私は考えています。

速読ができるようになっても、短期的にはすぐに学力が上がるという事はほとんどありません。
これは誤解の多い部分です。
しかし、速読ができれば、記憶の効率も高まります。
そこで、必然的に学力も長い目でみれば底上げされてきます。
また速読は特殊な頭の使い方をする為に、能力開発につながります。
本を一日に何冊も読むことができるようになれば
一生の財産になるでしょう。

なぜならば、たった一冊の本が人生を変える事があるからです。
本をたくさん読む人は、たくさんの人生の転機を手にいれます。
多くの人生の失敗を、他の人の失敗から学びます。
多くの礼節の大切さを、他の事例から学びます。
多くの研究対象の楽しさを、本の事例から学びます。
速読はこのように直接ではなく、間接的に役立つ事が多い技術です。


私自身の経験をお話しますと、私はたった一冊の本がきっかけで
慶應にダブル合格できました。
今思えば、その本が人生の転機だったのです。
そしてその転機になったお礼として、今度は私自身が今の時代に
通用する受験対策用の本を執筆しました。
それが、『自動記憶勉強法』です。このように、速読は人生の転機になるような本
にたくさん出会う
事ができるようになる不可欠の技術と言えます。

直接的には関係ないのかというと、決してそんな事はなく、応用技になりますが、
学力に関して言えば、速読は、勉強の効率アップの奥の手とも言える技術です。


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□プロフィール 牛山 恭範
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