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『やった !お父さん乗れた!!やった! 』

と思った時になぜか父が手を離しているのである。
(えーーーーーーーーーー)
どがしゃーん。
子供が父に人生で初めての不信感を持つようになる瞬間である。
でも似たような経験があなたにもないだろうか?
技術というのはこういうものなのだ。


技術の種類によっては習得までにあまり時間がかからない。


【技術は直接教えてもらうのが望ましい】

技術というのはどういう風に伝授されるのが望ましいか?
それは直接が一番望ましい。
理由は、言葉にはできないものやしにくいものがこの世の中にはたくさんあるからだ。
言葉はすばらしいし力がある。
しかし、万能ではない。
もし言葉が万能で神のような存在だとしたら、紙に書いて技術を伝授できるかも
しれないが、残念ながら言葉は万能ではない。

たとえば料理人が技を伝える時、こんな具合に言う時があるだろう。
『いいか、これぐらいだ』
『これぐらいの熱さだ』(指でおさえて、この硬さだと言うかもしれない)
『この味だ』
その時の食材の鮮度や、含んでいる水分、そういったものを総合的に判断して
感覚的に判断して調味料の量を調節するかもしれない。
職人が、
『ここで50グラム入れます。』
なんてのは聞いた事がない。
それは、技術ではなくて、レシピである。
レシピは応用が効かない。





 








 
□プロフィール 牛山 恭範
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