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私はある日学校が終わってから、S君の家に遊びに行きました。

男の子はたいていするのですが、秘密基地と名前を
つけた場所でどうでもいい話をしたり、缶けりや鬼ごっこを
して遊ぶのです。


S君のお母さんは、これから私たちが遊びに行くことを告げると、
にっこり笑って、遊んできなさいと言いました。

そして、S君の首にストップウォッチをぶら下げました。

この時間までに帰ってくるようにと告げたのです。
私は何のことかその時はまったくわかりませんでした。

子供でしたし、なぜ遊びに行くのに、ストップウォッチがいる
のかが分からなかったのです。

後でS君に話してもらって分かったのですが、S君は、
勉強を毎日させられるから、遊びに行くのも少しの時間しか
遊んでは駄目だったのです。

家に帰ってから毎日夜まで勉強を強制させられたそうです。

勉強で間違えたところがあると、厳しく大きな声で怒鳴られ、
これは後で兄から聞いたのですが、毎日泣き声が近所に聞こえ
ていたそうです。


私には兄が二人いて、その同級生が、その地域に住んでいたり
剣道のクラブに入っていたので、S君のことも兄はよく知っていたのです。

近所では有名なスパルタの家庭でした。
S君は毎日家庭で暴力的とも言えるスパルタ教育に耐えながら
その裏返しとして、学校ではテストの点数はいつもよかったのですが、
明るくふるまっていたのです。


S君にとっては勉強は息苦しいもの以外のなにものでもなかった
のでしょう。


もちろんこれは極端な事例かもしれません。

しかし、多かれ少なかれ、親の方で自分の子を心配する気持ちから
勉強について口うるさく言ってしまったり、
知らない間に自尊心を傷つけていたり、
勉強嫌いの性格にしてしまっていたり、

していないでしょうか?















□プロフィール 牛山 恭範
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