子供を確実に慶應大学に合格させる方法:無料ウェブ

 

はじめに第1章第2章第3章第4章・第5章第6章第7章第8章第9章第10章最後に

 

W 勘違いされている対策案

 

(1) 一般入試の難易度
 一般入試の難易度は、基本的な問題と表現もできるが、やや難しい問題が多い。また、慶應大学の場合、絶対評価ではなく相対評価となっているため、実を言えば難しいかどうかという表現があまり意味が無い。一般的な学力テストは減点方式で絶対評価である。一方で論文試験などの試験は大学での成績と同じく、相対評価である。評価が甘くなれば、全員95点以上ということになる。そのようなことをすると、試験として機能しなくなるため、良いか悪いかではなく、ある程度の人数が受験した場合、点数にばらつきが生まれるように、相対評価をするしかない。フィギュアスケートの大会が難しいかどうかと言ってみても始まらないのと同じである。

 

(2) 難しさと競争率の違い
 小論文試験の特殊性を考えた場合、難しさというよりも実質的には競争状態の方が大きな問題となり得る。競争率が高ければ難しくなり、競争率が低ければ簡単になる。

 

(3) 競争率の本質と、戦略
 競争率というのは、高いからといってあまりあわてる必要は無い。きちんと対策をしている人が少ないからである。したがって、あなたが戦略的に対策を行うことが大切になる。

 

(4) 戦略があるやり方と無いやり方
 戦略があるやり方というのは、すべての力がその一点に集中する状態を作ることである。一方で戦略が無いやり方というのはあれもこれもやることだ。がんばるだけというのはその典型である。 一点に集中させるやり方とは、やることを絞るだけではない。このことについては「難関私大対策の急所」等に詳しく書いた。戦略軸をどのように決定するかについては、確率計算を元に、数学的に失敗をしにくい方向性案を提案している。(本ウェブブックでは省略したい。) 戦略があるか無いかの基準は明確だ。戦略が無い対策というのはまんべんなく、理由なく対策を広げることで突破力が無い状況である。一方で戦略がある状況というのは、織田信長がわずか3000の兵で、3万の今川軍をやぶったように、少ない力でも大きな力以上の力を発揮することである。一般的な受験対策はこのように、まんべんなくあれもこれもやり、実際の志望校のレベルを何ランクもダウンさせるものが珍しくない。だからこそこのウェブブックを書いたのである。

 

 

X 流行と周囲に弱い日本人

 

(1) 相関と因果の違い
 相関は因果を内包しないという言葉がある。これは、相関関係があるからと言って、因果関係があるとは限らないということだ。例えば合格数が日本一の塾があったとする。しかしながらだからといって、指導品質が一番いいとは限らない。相関関係があるから因果関係もあるわけではない。現実には日本一宣伝しているということもあれば、日本一勘違いされて生徒が集まっているということもある。常にこうなっているということはないが、こういう現象は起こり得る。

 

(2) 一位と実態の無関係さ
 例えば全国で一位などの実績は素晴らしいが、これもあまり実態とは関係が無い。レアなケースかもしれないからだ。弊社でも全国一位は出ているが、全員が一位になるわけではない。

 

(3) 合格数と、実際の無関係さ
 合格数もここまでに述べた理由で実はあまり関係が無い。合格数が少なくとも素晴らしい指導をしている塾はたくさんある。塾産業もビジネスとしてうまくまわってくると善循環もできてくる。

 

(4) TVやメディアの盛り上がりと実態
 TVやメディアの盛り上がりと実態も関係ない。TVやメディアは売れている人にスポットを当てる。したがって売れている時はスポットライトがあたるが、旬が過ぎれば潮が引くように注目されなくなる。また、圧倒的に売れていた人が、一気にスキャンダルでマスコミに攻撃されることもある。TVやメディアが悪いのではなく、メディアとしての使命を遂行する結果こうならざるをえないのである。

 

(5) B層扱いと信用操作

 

 以下の文章は慶應大学絶対合格法に掲載した文章である。

 

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あなたの検索を待ち構える情報操作『逆ステマ』 ウェブでの情報収集はこのように速いというメリットがある一方で、大きなデメリットもある。『逆ステルスマーケティング』(虚偽の内容をネット等に書き込み妨害工作を行うこと。)などの虚偽の情報があることである。世界最大手のエレクトロニクスメーカーであるサムスン電子が、競合他社について虚偽の風説を流布し、日本円にして3300万円の罰金支払い命令を裁判所から受けた。(2013.10.25 Engadget 日本版)仕事をサムスン電子から請け負った企業は一般人になりすまし、ネット掲示板で、サムスンの競合他社の製品の短所をことさらに強調し、サムスン電子の製品を持ちあげる投稿を多数行っていた。この行為はウィキペディアまで拡大していたというから恐ろしい。消費者は商品購入前に不安で調べることが多いが、その時の検索にひっかかるように、キーワードを選定したり、商品の短所をことさらに強調して書き込みをしていたということである。 情報ソースの確認が重要だ。日本経済新聞、政府の統計等、情報ソースには気を使ってほしい。『なぜその情報を信じたのか?という問い』に答えることができる情報収集が今の時代は必要になっている。 そうしなければどうなるか。あなたは一生騙され続ける。自分が情報の裏をとる為に検索して得ようとしている情報は、あなたのその先入観を狙ってそこに置かれていることもあるということだ。例えば、『記憶術単語カード君』と検索すれば、アフィリエイトのリンクが出てくる。 このアフィリエイトリンクは、私が本を出版し、無料でソフトを解放し、本やウェブで告知するからこそ作られている。本を読んだ消費者が検索し、アクセスが流れてくることを見越しているわけだ。このリンクをクリックしてあなたが何かを購入すればアフィリエイトリンクを作った人間に報酬が支払われるという寸法である。しかしこのリンクの先に私が大金を投じて開発したソフトはない。出てくるのは他社の有料教材の販売ページである。もちろん、私とは無関係。つまり、今の時代は私や他の人が本を書いて何かを告知した後に、そのキーワードで検索してくる人間が検索することを見越してひっかけるために記事が作られているということである。何も知らず、何も考えない人を餌食にするのが目的だ。 同様に掲示板にも多数のキーワードが組み込まれる。「なぜか」という問いを失い、ネガキャンや逆ステマの記事にあなたが踊らされている時、そのネガキャンや逆ステマの記事を書いた側や指示した側は、ほくそ笑んでいる。 小泉政権時に内閣府から広告を受注した企業が使用したのがB層という言葉である。B層は選挙のマーケティング対象としてターゲットにされた。B層と呼ばれる層の人間は、その資料によれば『IQが低く、具体的なことはよくわからないが、表面的な内容に反応する層』として規定されている。逆ステマやネガキャンはこのB層を対象としている。なぜか?と問わず、何が正解らしいイメージを持つのかと反応するだけの層を自由に動かすために作られた言葉である。あなたはこのB層ではない。慶應義塾大学を目指すあなたは、騙される側ではなく、自分の目でものを見て、自分の頭で深く考えることができなければならない。
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人は事実を確認する前に、簡単に判断を誤ることもあれば、簡単に何かを信じる。 この性質は、逆ステルスマーケティングなどに悪用されることがある。

 

 



















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